キャラクター紹介
<ここもかなり筆者の主観が入っています.私が知っている限りですが,原作の設定も紹介しておきます.担当声優の名前も追加しましたが,不明なキャラも多いです.>
・ドロシー(声:丹下桜)
本作品の主人公です.竜巻に飛ばされオズの世界へとやってきます.どうやったらカンザスへ帰れるのでしょうか? でも「明るく楽しく元気よく」の姿勢を貫くあたりは関心です.子供を授かるんならこんな子がいいですね.
原作での服装は“ギンガムチェック模様のワンピース”です.それ以外の基本設定は原作とほぼ同じでしょう.尚,オズの世界へ永住することになったドロシーは,オズマ姫の一番の親友ということもあって,王族と同等の待遇を受けることになります.
・トト(声:?・女性)
いつもドロシーの側にいる犬です.ドロシーとともに竜巻に巻き込まれてオズの世界へやってきました.自分が通ったところにアイテムが落ちていると,吠えてドロシーに知らせてくれます.賢い犬は,いるだけで便利です.
それに引き替え,ウチの犬は大食らいで騒がしいだけの“無芸大食”.雲泥の差だ・・・
・かかし(声:神雄大輔)
畑の真中に縛り付けられていましたが,ドロシーのおかげで自由に動けるようになりました.ワラでできているため知恵を持たず,“脳ミソ”が欲しいと思っています.が,実は結構賢く,トッテン洞窟の一件では非常に説得力のあることを言います.世界の平和よりも自分の平和を第1に考える,正直な方です.
原作でもかなりの頭脳派で,ノーム王率いる極悪軍団を撃退する方法を発案したりと大活躍します.しかし生来の田舎暮らしのせいか,エメラルドの都での「都会生活」にはどうにも馴染めなかったらしく,都の西にあるはずれにトウモロコシ畑を作って居を据えます.ゲーム第8章にあるつぎはぎ娘との××は原作通りかどうか,分かりません.
・ブリキの木こり(声:山根剛)
森の中でさび付いてしまい,1年以上も動けないままでいたところをドロシーに助けられます.元々は人間だったのですが,全身ブリキになってからは“心”を失ってしまい,感情を無くしてしまいました.が,それだけに敵に対しては情け容赦なく,手にした斧で豪快に退治してくれます.特にノームの国では松井秀喜も真青の「場外ホームラン」を披露してくれます.しかし,そんな彼にも実は切ない恋の物語が・・・
原作では様々な場面で感情を表に出します.何故か大粒の涙を流して泣く,というシーンまであります.このゲームにも泣いているシーンが出てくるのですが・・・
・ライオン(声:奥沢信応)
獣の王なのにものすごく臆病です.怖さを忘れる“勇気”があれば,と悩んでいます.それでも結構勇敢・・・ではないか(笑).でも,遠出した時には一番役に立つ仲間です.ライオンを連れているだけで好きなだけアイテムを拾うことができます.以上の“トリオ”の中で一番ドロシーを慕っているのはライオンだと思います.
原作では森に住み着いた怪物を退治してくれたりと,大活躍します.ただ,私が入手している5冊の中では“トリオ”の中で一番影が薄い存在です.ライオンについては,原作を揃えるまでその真価を理解することはできないということでしょうか?
・北の魔女ノルテ(声:井上喜久子)
良い魔女.歌いながら台詞を言うナイスな方ですが,いつもぽへ〜っとして全然頼りがいがありません.“何もしてない奴1号”です.まともに活躍するのは「幸運のキス」と「てんそう」を使う時ぐらいでしょうか.最終章にはちょっとだけ「あの婆さん(一応婆さんという設定である;グラフィックとボイスが若過ぎる)なかなかやるわい」と思わせるシーンがあります.でも元々が脳天スカピーなので,やっぱり感心できません.
原作では名前の設定が無いようです.
・ウルル(声:御子神悠夏)
ノルテの弟子.魔法はまだうまく使えません.ビー玉(失敗作アイテム)ばかり欲しがるあたりにそれがにじみ出ています.どこかに出かけていってはノルテの「忘れモノ」になってしまう,不幸な人です.
原作(私が入手している5冊)では見かけないキャラです.
・南の魔女グリンダ(声:深森らえる)
良い魔女.本当はものすごい美人だったのですが,小鳥の姿になってしまいました.割と思ったことをズバズバという性格で行動もキビキビとしています.ノルテとは正反対で結構頼れる存在・・・と思いきや,肝心なことはすべてドロシー任せで“何もしてない奴2号”に成り下がっています.あるイベントではかかしと低レベルな舌戦を繰り広げ,笑いを誘ってくれます.
原作では,ドロシーにカンザスへ戻る方法を伝授してくれたりオズマ姫を元の姿に戻すために活躍したりなどしてくれます.またオズマ姫の指南役でもあり,彼女をあれだけの威厳と気品を持つ人物に育て上げたのはグリンダだと言っても過言ではありません.小鳥の姿というのは,原作にはありません(と思います).
・オズ(声:松井宏樹)
エメラルド城の執事.怒りのタマネギ頭,偉そうなタマネギ頭,寛大なタマネギ頭です(笑).一応執事だけあって思考回路はマトモなのですが,最後にぼそっと言う台詞が非常に無責任です.ノーム王国へ行く時は“最凶の台詞”をドロシーに吐き捨てます.こんな奴が上司だったら,私なら明日辞表を出します.
原作には執事という形では登場しません.元々魔法は全く使えなかったのですが,後にグリンダに魔法を教わり,自身も使えるようになります.
・オズマ姫(声:川口宰曜子)
オズの世界を統べるプリンセス.オズの国に起こった大異変のせいで石になってしまいましたが,ドロシーの活躍により元に戻ることになります.1人称が「わたくし」というところは高貴さを感じさせます.見かけは華奢なのですが,自ら率先して行動することもあり,とても頼れる存在であることが分かります.それにしてもこの方は何歳? ドロシーにだけはこっそり教えましたが・・・
原作でのオズマ姫についてですが,ある意味ではドロシー以上に重要なキャラクターなので,少し詳しく説明しましょう.
実はオズマ姫は,初めは「チップ」という名の,少年の姿で登場します.うんと幼い頃に魔法で男の子に変えられてしまったため,自分がオズマ姫であることはおろか女の子であることさえ知らない,という設定になっています.そんな中,知らず知らずのうちにエメラルド城での反逆騒動に巻き込まれ,自分がオズマ姫であることを知らされます.そしてグリンダ達によって元の姿に戻され,王位に就くことになります.
本ゲームでは全く無視されていることですが,この部分の話はドロシーが一度カンザスに戻ってから再びやって来るまでの間でのことです.ですから,ドロシーは男の子姿のオズマ姫には出会っていないという点は原作通りです.
ちょっと突っ込んだ話ですが,アニメ版でオズマ姫の声を担当していたのが,かの有名な野沢雅子さんだったようです.私はアニメ版のオズマ姫を全く知らないので断言はできませんが,これはどう考えてもミスキャスト(野沢さんゴメンなさい)だと思います.あの美しく聡明な,それこそ日本だと,かぐや姫か乙姫という存在のキャラが「おっす,オラ悟空!」の声で話すというのを想像すると,不気味で仕方がありません(野沢さんたびたびゴメンなさい).私としては,アニメ版で一番見てみたいキャラです.
・ゴッチャ(声:伊藤弘子)
元々は悪い東の魔女(原作通りドロシーの家の下敷きになり死亡:童話でいきなり死体になって登場するキャラも珍しい)が使っていた,アイテム合成用の壷.こいつの存在無くしてこのゲームは進行しません.人語も操る知性的な壷なのですが,結構態度がデカいのでムカつきます.私だったら「ブリキのハンマー」でクリティカルヒットをかましているかもしれません.
私の手持ちの原作には,影も形も見あたりません.
・ウグ(声:長島雄一&伊藤弘子?)
RPGのラスボス的存在です.オズの国に大異変をもたらした張本人で,その素性は不明.ムキになると1人称が「我」から「俺サマ」に変わる変なところもあります.エメラルド城ではドロシーに口げんかで負け,捨て台詞を吐いて去っていきます.
原作では人間の姿をしています.偉大なる魔法使いの子孫でありながら,魔法を全くつかえないでいましたが,ふとした拍子に様々な魔法を修得することになります.そしてオズの世界を征服しようと企み,オズマ姫を誘拐してしまいます.このゲームでの一番の“骨”となる部分が引用されているところですね.
・西の魔女モンビ(声:伊藤弘子?)
悪い魔女で,オズマ姫の魂を封印した宝石をノーム王に売り渡したり,イナッフ村の村長をサルに変えてしまったりと,悪行を繰り返しています.最後は自らがサルの姿になってしまい,あっけなくドロシーに懲らしめられます.
原作では,モンビは西の魔女ではなく,ただの魔女もどきという設定で,オズマ姫を男の子に変えてしまった張本人です.
西の魔女は別にいて,ドロシーから銀の靴を奪おうとするも,バケツの水で反撃を喰らい,溶かされて消滅します.
ちなみに“銀の靴”とは,かかとを3回蹴り合わせて行きたい場所を言うと,どんなところへでも一瞬で移動することができるというアイテムです.このゲームでは最後に出てきますが,原作ではオズの世界へ辿り着いた直後に入手します.
・ノーム王(声:奥沢信応?)
見かけが悪,性格が悪,行動が悪,ボイスが悪・・・と,ある意味ではウグ以上の悪と思えるほどの奴です.何においても負けるのが大嫌いで,ドロシーにオズマ姫の魂を取り返され,逆恨みしてエメラルド城に侵攻してきます.が,物忘れの水によりあっさり撃退させられます.
原作でも悪役ぶりをフルに発揮します.それととにかく情緒不安定で,笑っていたかと思いきや,いきなり怒鳴り出したり,くるくる回ったり(?)と忙しい奴です.また台詞も全く理にかなっていないものが多く,読んでいるうちに疲れてきます.また卵が大の苦手で,卵を顔面にぶつけられて悶え苦しむというシーンがあります.
・パンク,プンク,ポンク(声:伊藤弘子?,御子神悠夏,深森らえる)
緑・黄・赤の3兄弟.見かけがかわいいので,アイスクリームの3色トリノにしたくなるような奴らです(爆).ウグの手下となって,気球にイタズラをしたりロコ湖の水を汚したりと,悪いことを繰り返します.しかし,ウグとは意外な関係が・・・
・コグマ大王(声:島香裕)
コグマ族の王様です.既に起こった出来事なら何でも正確に教えてくれるピンクのクマ“ピンカートン”が自慢の一品です.大王の見かけはもの凄く愛嬌たっぷりで,台詞の左側に出てくるイラストを見るに,これを黄色く塗り替えると,何となくケ○ちゃんにそっくりです.こんなことを言うと「ワイはもっとかわいいでー!!」と怒られそうですが(汗).とにかくはしゃぎまくる愉快なキャラですが,初めてボイスを聞いた時は凍り付きました.ケット・シーみたいに,誰かが遠隔操作をしているのではと思うくらいです.
原作ではピンカートンを大事そうに抱えてウグの所まで同行してくれます.ピンカートンもフルに活用されます.でも壊れません(笑).
ゲームをプレイした後で原作を読むと,あのボイスが頭の中で鳴り響きます.が,何故か不快感を感じません.不思議です.
・ジャック(声なし)
ゴッチャの実験により生み出されたカボチャの生命体で,人語を操ることはできないものの,ドロシーにだけは理解できるようです.ドロシーの代わりにアイテム集めをしてきてくれます.
原作では人語を操ることができます.後にカボチャ畑でカボチャを栽培するようになり,今の頭が腐ってしまう前に新しい頭に取り替えています.自分で頭を作るという点では,アンパンマンよりも偉いです(笑).またジャックを生み出すのは,男の子姿のオズマ姫(チップ)です.
・ググ(声:長島雄一)
半ば伝説的存在になりつつある,オズの国の大魔法使い.魔法の研究においては右に出る者がなく,またその魔力はオズマ姫をも凌ぐほどだったのですが,忽然と姿を消してしまいました.真の魔法とは何かということを理解する人物であり,台詞を通じてそれをプレイヤーに語りかけてきます.
原作では,私の手持ちの中には見かけません.
・ニミー(声なし)
最終章になって登場するので,さして(というか全然)重要な人物ではありません.おまけキャラクターと見ていいでしょう.ちょっと泣ける物語が好きな方は,彼女のイベントまで果たして下さい.と言っても,彼女のイベントで泣く人はそれより前にもう泣いていると思いますが・・・
原作では,私の手持ちの中には見かけません.
その他,いく先々で出会うキャラは,攻略チャートで紹介します.