ソロモンの鍵

ソロモンの鍵2
〜クールミン島救出作戦〜


 「MBJ」と関連深いゲームです.テクモの制作ということで.でも,他に関連要素が無いか(笑).


 まず初代「ソロモンの鍵」についてですが,これは「MBJ」と同じく1986年にリリースされたので,知っている人は多いと思います.アクション&パズルのゲームです.

 内容はというと・・・嵐のごとく隠しアイテムが存在すること,そこにあると知っていなければ絶対に取れないアイテムが完全クリアに必要であること,複数のエンディングが用意されていること,GDV評価が行われることなど,ゲームの性質は異なれど「MBJ」と似ている点が沢山あります.また難易度を見てみると「MBJ」に勝るとも劣らないほどです.こちらも攻略の本かHPが無いとクリアは到底不可能でしょう.

 アクション&パズルというジャンルになりますが,実際にはアクションの方が強く出ており,パズル面は数えるほどしかありません.しかし2つの要素はいい形で分離されています.アクション面ではひたすらアクション,パズル面ではひたすら解くということです.つまり各面ごとに趣旨がはっきりしているので,やりにくさは感じません.

 欠点としては,やはりセーブ機能もパスワードもついていないという事でしょうか.尤も,これを採用すると今度はGDVを採用できなくなるので,魅力が1つ消えてしまいます.でもどちらが欲しいかと言えば,文句なしに前者の機能でしょう.いつもあの1面のダルさからスタートというのはうんざりします.でもそれを言ったら「MBJ」も同じだって(笑).

 このゲームに関する詳しい攻略についてはMt.Eastさんが紹介されているので,そちらのHPへ行ってみて下さい.私のイチ押し面は44面です.5分以内に(制限時間があるので勿論ポーズして)解けた人は果たして何人いるでしょうか? 将棋や囲碁のプロ棋士に解かせてみたいですね.


 続いて2代目:「ソロモンの鍵2」です.

 そう,「ソロモンの鍵」には続編があるのです.リリースは1992年.コンピュータゲームは,ほぼ完全といっていいほど「スーパーファミコン」に移行してしまっている時期なので,知らない人もいることでしょう.かくいう私もつい最近になって知ったのですが(汗).

 内容は初代と全く異なり,完全なパズルだけのゲームになっています.初代では石を出したり消したりして,自分で通路を確保しながらゴールを目指すというものでしたが,2では氷を出したり消したり押したりという動作で,炎を全部消すことが目的になっています.

 全部で10のラウンドから構成され,さらに1ラウンドが10面からなっています.つまり,合計100面あります.各ラウンドの最終面は上下左右に動く炎が配置されたり,スクロールしたりなど,グレードアップした構造になっています.ラウンドが進むと,炎のツボ・石・パイプといったものまで出現してパズルの奥深さが増し,とかく単調になりがちという,面クリゲーム特有の欠点を解消しています.

 完全なパズルなので,全作と違って敵に追い回されることもなく,じっくりと進めていくことができます.また,セーブ機能もついており,続きからプレイするということも可能です(昨日やらなくても「きのうのつづき」^^;).そして,好きな面からプレイできるというのも嬉しい機能です.また,ハマった時にリセットしなくてもいいように,アンドゥ機能(初期状態まで戻すこともできる)も付いています.さらに各面にプレイ時間もついています.パズルゲームには不要な要素に思われますが,あればあったで,「同じ面をどれだけ短い時間で(つまりはどれだけ効率よく)クリアできるか」を追求したくなるものです.

 このゲームをプレイしてみて,とにかく「センスの良さ」を感じました.詰将棋のように,簡単に解けそうだけどなかなか解けないという,閃きを感じさせる面が随所に見られます.また“氷を2個以上並べると押せなくなる”という性質がありますが,「倉庫番」や「フラッピー」などではハマリの原因にしかなりえなかったこの性質を逆手に取り,このゲームでは,その状態を作らないとクリアできないという面も多いです.

 欠点としては,操作性にやや不便があります.うっかりすると,意味もなく炎にダイブしてしまったり,反対の方向に氷を作ってしまったりします.アンドゥ機能がついているとはいえ,少しもどかしくなります.

 しかしながら,エディット(自作)モード,サウンドモードや裏50面などもあり,FCソフトとしてはよくできたものになっています.このゲームが出た当時はかなり批判もあったようですが,全作の存在と全く切り離して考えれば,評価はかなり高くなると思います.

 このゲームの詳しい攻略については・・・以前のサイトが閉鎖されてしまったので,私が代わりに作りました(笑).詳しくは攻略ページへどうぞ.


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