フラッピー
古くからあるアクション&パズルゲームです.元はMSXなどパソコン用に作られたもののようです.FC版のリリースは1985年です.開発社はdB(デービー)ソフトです.本当なら「でぃー・びー」と発音すべきなのですが,「でー・びー」と発音するのが正しい社名です.「KSD」を「けー・えす・でー」と発音するのと同じですね(おい).ちなみに私の友人は「デービーソフト」を「でべそ」と略称していました.そりゃあ,あんまりでしょ(笑).
全200面からなっており,目的は青い石・ブルーストーンを青い場所・ブルーエリアに持っていくことです.すべきことはいたって単純ですが,それを果たす方法を見つけだすのを考えるという方針です.また,ユニコーン&エビーラという敵が巧みなまでに邪魔をしてくれます.ただ,石を使って潰してしまうことは可能です.
5の倍数面をクリアする度にボーナス面があり,またパスワードも表示されます.根気があれば200面クリアを果たせるでしょう.また,親切(?)にも「自爆」機能があります.パズルでハマった場合,タイムオーバーまで待つ必要が無いのは有り難いものです.
しかしこのゲームは,“今”だからこそこうなってしまうのでしょうけれど,凶悪度の高いクソゲーです.まず,200面もあるのに全然発展性の無い面が続くので,飽きが来やすいです.「マリオブラザーズ」等のような,ひたすらやっつけ仕事みたいなゲームならば,「どこまで進められるか」という意気も多少は湧いてくるのですが,変にアクションとパズルがミックスしているので,意気が湧くどころか逆に苛々してきます.50面くらいであっても,練りに練ったパズルか軽快なアクションを用意した方が断然いいです.さらに操作性がかなり悪いです.壊してはいけない石を壊す,落としてはいけないのに落とすなど,ミスが非常に出やすいです.それにパズルと言っても,実際にスタート時にポーズして延々石を運ぶ方法を考える,というような面は殆どありません.逆に,答えが分かった瞬間にウンザリする面の方が多いです.私がプレイした限りでは,パズルが解けなくて延々考えた面は,1面しかありませんでした.そして,何よりいただけないのが「敵の存在価値が無いに等しい面がある」ということです.これもかなり多いです.ですから,パズルを解いている最中に敵に襲われて鬼ごっこモードに突入して興醒め,ということが多々あります.
かなり貶してしまいましたが,「限られた条件の中でいかにして敵を処理するか」も一種のパズルであると考えれば,納得できる内容ではあります.しかし実際にプレイした限りでは「うざったい」というイメージの方が強いです.
sinさんは「MBJ」で敵が出てこないという設定をされましたが,これをこのゲームでやってみたらどうかという興味があります.しかし,やったらやったで単に「倉庫番」に“重力”という要素を付加させただけのゲームに成り下がってしまうことも懸念されるため,却ってつまらなくなるかもしれません.