はじめに
このページでは,FCゲーム「マイティボンジャック」(以下「MBJ」)の攻略に挑戦しています.せっかくですから,ここでこのゲームについて紹介しましょう.
<どんなゲーム?>
MBJは1986年にテクモから発表されたアクションゲームです.
このゲームは,テクモの前身テーカンが1984年に発表したアーケードゲーム「ボンジャック」を基礎としており,固定面の1面クリア方式だった同作品に縦横のスクロール要素などを盛り込み,グレードアップしたものです.
このMBJ,もともと存在したゲームを基礎にしているということもあり,製作期間はわずか3か月半だったという逸話があります.この頃のゲームソフトといえば,どんなに製作期間を詰めても半年は費やすという情勢だったことを考えれば,まさに異例のスピード製作だったことが分かります.
<異常な難易度>
しかし,いくら基礎があったからとはいえ,こんな3か月半でできてしまうようなゲームなど,面白味も何もなくて安直でバカバカしくて子供だましにもなりません・・・という風になるのが普通です.
ところが,実際にプレイしてみると信じがたいほどの難しさに圧倒されてしまいます.その難易度たるや半端ではありません.
山のような隠しアイテム,知っていないと行けない場所,知っていないと取れない重要アイテム,場面ごとに変わる進行方向,容赦なく襲い来る敵,欲を出すと受ける非情なペナルティなど,あらゆる要素が次々とプレイヤーを苦しめます.
さらにこのゲームには“マルチエンディング”という設定があります.これは,それまで満たしてきた条件によって結末が変わるというものです.一見エンディングに見えて,実はそれは真のエンディングではないという何とも意地悪な設定があるのです.
あまりの難しさに,多くのプレイヤーが挫折に追い込まれました.当時,このゲームの完全クリアを達成した経験があるプレイヤーは少なかったでしょう.
<温故知新>
あれから時が経ち,世の中には様々な高性能ハードが登場しました.グラフィックもサウンドも,ファミコンなど比較対象にもならないレベルに進歩しました.
しかしその一方で,最近の作品はリアリティがありすぎて,プレイヤーにとって「ゲームをプレイしている」という感覚が薄れがちになっています.
そこでもう一度ファミコンに立ち返ってみましょう.ファミコンのゲームはグラフィックもサウンドもしょぼくて内容も単純なものばかりです.でも,単純だからこそ面白い,気軽にプレイできる,そして何より「ゲームをプレイしている」という感覚が一番味わえるのです.
MBJもそういうゲームの1つです.確かに難しいけれど,プレイしていて楽しい,面白いゲームです.ゲーム中には様々なテクニックやアクション,すなわちプレイヤーの技術や知識が要求されます.これこそまさに「ゲーム」でしょう.
ここを見てMBJを思い出した方には,もう1度挑戦することをオススメします.ゲームの「ゲームらしさ」を思い出させてくれる作品です.
<知らない人も>
もしかしたら,ここを見るまでMBJを知らなかった,あるいは知っていてもプレイしたことがなかったという方もいるかもしれません.そんな方は機会があれば是非挑戦してみてください.
このゲームは他のアクションゲームと比較して,抜群に操作性が良く,しかも優雅で躍動感に溢れています.主人公(ジャック)は並外れたジャンプ力と素早い横移動能力があり,スピーディで自由自在な動きを披露してくれます.しかもプレイヤーが多少無茶なコントローラ入力をしても,それに忠実に反応してくれます.アクションゲームをプレイしていて一番快感を得る時というのは“キャラが自分の意図するままに動いてくれた時”でしょう.プレイしているうちに,画面いっぱいに動き回る主人公に魅せられるはずです.
非常に難易度が高い反面,プレイした者にしか味わえない魅力,快感,醍醐味,そして何よりもクリアした時の達成感がMBJには備わっています.
<そして攻略!>
このページは,以前どうしてもクリアできずに挫折してしまった方やこのページを見て挑戦の意欲を掻き立てられた方のために用意しました.
もしプレイに行き詰まったらこの攻略ページを参考にしてみてください.あなたを完全クリアに導く・・・かもしれません.